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夜のモスク

そもそも中東とは? よくある疑問をひとこと解説~宗教、政治・社会編

中東エリアは古代からの歴史は長く、近年では紛争などの悪いニュースが絶えませんが、時の流れにおいて様々な事象が絡み合って現代にいきついています。悪いイメージに偏りがちな現状を踏まえながら、皆さまに中東に対して新しい視点や違った価値観も持っていただきたい思いから、この記事を書いています。 今回は中東の基本的な定義、歴史と文化について"ひとこと"で簡単に解説します。 目次  ●宗教 中東にはどんな宗教があるのか? イスラム教はどのようにして中東に広がったのか? イスラム教の教えや習慣について知りたい イスラム教の行事にはどんなものがあるのか?  ●政治と社会 なぜ中東は紛争が多いのか? 中東の政治体制はどのようになっているのか? 「アラブの春」とは何か?その影響は? 多くの方が抱いていると思われる疑問に答える形で理解を深めるきっかけにして頂けたら幸いです。   ●宗教 中東にはどんな宗教があるのか? 中東は複数の宗教の発祥地として知られており、エルサレムには次の代表的な三宗教の聖地が存在しています。イスラム教:サウジアラビアのメッカが最大の聖地。中東で最も広く信仰されている宗教で、サウジアラビア、イラン、イラクなど多くの国で国教となっています。 キリスト教:レバノンやエジプトなどで多くの信者がいます。 ユダヤ教:イスラエルを中心に信仰されています。   イスラム教はどのようにして中東に広がったのか? イスラム教は7世紀に預言者ムハンマドによって現在のサウジアラビアで創始されたとされています。ムハンマドの教えは迅速にアラビア半島全域に広がり、その後のイスラム帝国の拡大によって中東全域、さらには北アフリカやアジア、ヨーロッパの一部にまで影響を及ぼしました。 イスラム教の教えや習慣について知りたい イスラム教の基本的な教えはクルアーン(コーラン)と呼ばれる聖典に基づいています。主な教義には以下の五行があります。  シャハーダ(信仰告白):アッラーの唯一性とムハンマドの預言者としての役割を信じ声に出すこと サラート(礼拝):一日五回、メッカの方向に向かって祈ること ザカート(喜捨):貧しい人々に対して施しを行うこと サウム(断食):ラマダーン月に日の出から日没まで断食すること ハッジ(巡礼):生涯に一度、メッカを訪れること  ...

そもそも中東とは? よくある疑問をひとこと解説~宗教、政治・社会編

中東エリアは古代からの歴史は長く、近年では紛争などの悪いニュースが絶えませんが、時の流れにおいて様々な事象が絡み合って現代にいきついています。悪いイメージに偏りがちな現状を踏まえながら、皆さまに中東に対して新しい視点や違った価値観も持っていただきたい思いから、この記事を書いています。 今回は中東の基本的な定義、歴史と文化について"ひとこと"で簡単に解説します。 目次  ●宗教 中東にはどんな宗教があるのか? イスラム教はどのようにして中東に広がったのか? イスラム教の教えや習慣について知りたい イスラム教の行事にはどんなものがあるのか?  ●政治と社会 なぜ中東は紛争が多いのか? 中東の政治体制はどのようになっているのか? 「アラブの春」とは何か?その影響は? 多くの方が抱いていると思われる疑問に答える形で理解を深めるきっかけにして頂けたら幸いです。   ●宗教 中東にはどんな宗教があるのか? 中東は複数の宗教の発祥地として知られており、エルサレムには次の代表的な三宗教の聖地が存在しています。イスラム教:サウジアラビアのメッカが最大の聖地。中東で最も広く信仰されている宗教で、サウジアラビア、イラン、イラクなど多くの国で国教となっています。 キリスト教:レバノンやエジプトなどで多くの信者がいます。 ユダヤ教:イスラエルを中心に信仰されています。   イスラム教はどのようにして中東に広がったのか? イスラム教は7世紀に預言者ムハンマドによって現在のサウジアラビアで創始されたとされています。ムハンマドの教えは迅速にアラビア半島全域に広がり、その後のイスラム帝国の拡大によって中東全域、さらには北アフリカやアジア、ヨーロッパの一部にまで影響を及ぼしました。 イスラム教の教えや習慣について知りたい イスラム教の基本的な教えはクルアーン(コーラン)と呼ばれる聖典に基づいています。主な教義には以下の五行があります。  シャハーダ(信仰告白):アッラーの唯一性とムハンマドの預言者としての役割を信じ声に出すこと サラート(礼拝):一日五回、メッカの方向に向かって祈ること ザカート(喜捨):貧しい人々に対して施しを行うこと サウム(断食):ラマダーン月に日の出から日没まで断食すること ハッジ(巡礼):生涯に一度、メッカを訪れること  ...

中東と北アフリカ

そもそも中東とは? よくある疑問をひとこと解説~中東の定義、歴史と文化編

中東エリアは古代からの歴史は長く、近年では紛争などの悪いニュースが絶えませんが、時の流れにおいて様々な事象が絡み合って現代にいきついています。悪いイメージに偏りがちな現状を踏まえながら、皆さまに中東に対して新しい視点や違った価値観も持っていただきたい思いから、この記事を書いています。 今回は中東の基本的な定義、歴史と文化について"ひとこと"で簡単に解説します。 目次  ●中東の定義 中東に含まれる国は? 中東とアラブの違いとは? 北アフリカも含まれる?  ●歴史と文化 大きな歴史的出来事は何か? 中東にはどんな古代文明が存在していたのか? 多くの方が抱いていると思われる疑問に答える形で理解を深めるきっかけにして頂けたら幸いです。   ●中東の定義 中東に含まれる国は? 中東とは主に東はアフガニスタン、北はトルコを含めたアラビア半島エリアをいいます。(エジプトなどのアラブ圏を踏まえた北アフリカを含む表現もありますが、外務省のサイトをもとにAl-Fanarでは北アフリカを含まない解釈をしています)  外務省 地域別インデックス(中東)外務省ホームページより(一部画像削除)https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/middleeast.html  具体的には、アフガニスタン・アラブ首長国連邦・イエメン・イスラエル・イラク・イラン・オマーン・カタール・クウェート・サウジアラビア・シリア・トルコ・ヨルダン・レバノン・バーレーンなどが含まれます。   中東とアラブの違いとは? 「中東」と「アラブ」はよく混同されがちですが異なるものです。中東は地理的な概念であり、非アラブ諸国であるトルコやイランなども「中東」に含まれます。一方で「アラブ」はアラビア語を話しアラブ文化を共有する国々を指します。例えば、サウジアラビアやエジプトはアラビア語を話すので「アラブ」に入りますが、トルコ語を話すトルコやペルシャ語を話すアフガニスタン・イランはアラブには含まれません。※アラビア語には各国や地域で方言があり、同じ単語でも意味が異なる場合もあります。 北アフリカも含まれる? 北アフリカの国々、特にエジプト・リビア・チュニジア・アルジェリア・モロッコなどはアラビア語を話し、アラブ圏として中東との文化的・歴史的な結びつきが深いため、"広義の中東"に含まれる場合もあります。特にエジプトはアラブ文化と歴史の重要な一部とされています。 政府開発援助ODAでは「中東・北アフリカ」と区別されている外務省ホームページよりhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/region/middle_e/index.html ●歴史と文化 大きな歴史的出来事は何か? 中東は数々の重要な歴史的出来事の舞台となってきました。その一部を紹介します。メソポタミア文明の誕生:紀元前3500年頃から、シュメール、アッカド、バビロニア、アッシリアといった古代の都市や国が現在のイラク付近で栄えました。 エジプト文明:紀元前3100年頃からナイル川沿いでピラミッドやスフィンクスなどが建設されました。 イスラム帝国の拡大:7世紀に預言者ムハンマドがイスラム教を創始したとされ、その後にウマイヤ朝、アッバース朝などの大帝国が成立しました。 十字軍:11~13世紀頃にキリスト教徒とイスラム教徒の間で聖地エルサレムを巡る戦いが行われました。  ...

そもそも中東とは? よくある疑問をひとこと解説~中東の定義、歴史と文化編

中東エリアは古代からの歴史は長く、近年では紛争などの悪いニュースが絶えませんが、時の流れにおいて様々な事象が絡み合って現代にいきついています。悪いイメージに偏りがちな現状を踏まえながら、皆さまに中東に対して新しい視点や違った価値観も持っていただきたい思いから、この記事を書いています。 今回は中東の基本的な定義、歴史と文化について"ひとこと"で簡単に解説します。 目次  ●中東の定義 中東に含まれる国は? 中東とアラブの違いとは? 北アフリカも含まれる?  ●歴史と文化 大きな歴史的出来事は何か? 中東にはどんな古代文明が存在していたのか? 多くの方が抱いていると思われる疑問に答える形で理解を深めるきっかけにして頂けたら幸いです。   ●中東の定義 中東に含まれる国は? 中東とは主に東はアフガニスタン、北はトルコを含めたアラビア半島エリアをいいます。(エジプトなどのアラブ圏を踏まえた北アフリカを含む表現もありますが、外務省のサイトをもとにAl-Fanarでは北アフリカを含まない解釈をしています)  外務省 地域別インデックス(中東)外務省ホームページより(一部画像削除)https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/middleeast.html  具体的には、アフガニスタン・アラブ首長国連邦・イエメン・イスラエル・イラク・イラン・オマーン・カタール・クウェート・サウジアラビア・シリア・トルコ・ヨルダン・レバノン・バーレーンなどが含まれます。   中東とアラブの違いとは? 「中東」と「アラブ」はよく混同されがちですが異なるものです。中東は地理的な概念であり、非アラブ諸国であるトルコやイランなども「中東」に含まれます。一方で「アラブ」はアラビア語を話しアラブ文化を共有する国々を指します。例えば、サウジアラビアやエジプトはアラビア語を話すので「アラブ」に入りますが、トルコ語を話すトルコやペルシャ語を話すアフガニスタン・イランはアラブには含まれません。※アラビア語には各国や地域で方言があり、同じ単語でも意味が異なる場合もあります。 北アフリカも含まれる? 北アフリカの国々、特にエジプト・リビア・チュニジア・アルジェリア・モロッコなどはアラビア語を話し、アラブ圏として中東との文化的・歴史的な結びつきが深いため、"広義の中東"に含まれる場合もあります。特にエジプトはアラブ文化と歴史の重要な一部とされています。 政府開発援助ODAでは「中東・北アフリカ」と区別されている外務省ホームページよりhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/region/middle_e/index.html ●歴史と文化 大きな歴史的出来事は何か? 中東は数々の重要な歴史的出来事の舞台となってきました。その一部を紹介します。メソポタミア文明の誕生:紀元前3500年頃から、シュメール、アッカド、バビロニア、アッシリアといった古代の都市や国が現在のイラク付近で栄えました。 エジプト文明:紀元前3100年頃からナイル川沿いでピラミッドやスフィンクスなどが建設されました。 イスラム帝国の拡大:7世紀に預言者ムハンマドがイスラム教を創始したとされ、その後にウマイヤ朝、アッバース朝などの大帝国が成立しました。 十字軍:11~13世紀頃にキリスト教徒とイスラム教徒の間で聖地エルサレムを巡る戦いが行われました。  ...

東京ジャーミイ イードフェスティバルの様子

東京ジャーミイ イードフェスティバルに物販で参加してみたら内部の建造物や装飾品が素敵すぎた

こんにちわ。 右京です。一昨日は東京ジャーミイ・デイヤーナト トルコ文化センターで行われたイードフェスティバルに参加させて頂き、1階多目的ホールで私たちの雑貨を販売いたしました。ご来場とご購入を頂きました皆様に御礼申し上げます。予定通りに収益の一部を東京ジャーミィさまへ寄付させて頂くことができました。社会貢献の機会もいただまして、ありがとうございます。 今回はスペースの都合で商品の種類を絞りこみましたが前週のトルコフェスティバルとはうって変わって外国人の皆さまと交流しながら商品に関するご意見もいただけてとても貴重な機会になりました。遠目からも「かわいい~」と言っていただいたり、手に取った商品を少し離れた友人の方に見せながら「これ!」と声をかけたりと嬉しいリアクションも多かったです。閉店間近に立ち寄りいただいたシリア人男性の方は商品がレバノン製やヨルダン製だと知ると遠くも身近な隣国であるため、故郷を思い出された様子で日本語で懸命に思いを伝えてくださる姿に販売する以外にも様々な思いが巡りました。私たちの他にも8~9ブースの皆さまが物販で参加されていて、食器、頭や身体を覆う衣類・衣装、お香・香油、縫製品、現地の食品、アクセサリー、靴下など商品の幅広さも拝見して面白いポイントでした。特にヘナタトゥーの体験ブースは大人気でたびたび行列ができていて小さなお子さまとお母さまが順番にされたり、友達同士3人で思い思いのデザインを選んだり、「Finish?」と表情が全く変わって明るい笑顔とテンションの上がり様が個人的にはとても新鮮で新しい世界を感じました笑 撮影した手元の写真をシェアしてもらいました。描き途中なのでラインストーンが付いてませんがお子さまの腕にまで描かれていることにも驚きです。2階のテラスには飲食物の販売もあり、そちらも盛り上がっていたようです。パックに入った食べ物を手に多目的ホールにいらっしゃる方が多くいらっしゃいました!お昼過ぎには「ジャーミイ 見学ツアー」も開催され30名ほどが参加されていたようでした。物販会場の多目的ホールだけでも素敵な装飾物が数多くありますし ジャーミイの入り口付近にある待合スペースもこんな感じで素敵です。 間近で見ると、見るポイントが次々に目に飛び込んできてどこから見ようか迷います。ハラール食品を購入できるハラールマーケットや建築デザインなど見どころ満載の建物なのですが、何といってもイチバンは礼拝堂でしょう。デザイン・色使い・装飾品、ひとつひとつをじっくり見ていたら時間を忘れるほどに素敵な異国空間です。「見学に関する諸注意」もありますが、時間や制約を守れば見学が可能です。見学についてはこちらのサイトを参考にしてください。ぜひ一度、しっかりと説明を受けながら見学したいと思っていまして、このブログでも紹介できないかと思案中です。 機会があったら、こちらのブログでも紹介したいと思っていますのでご期待ください。     お問合せ 出店や商品などに関するお問い合わせはコチラからお願いします。▶︎ Contact  

東京ジャーミイ イードフェスティバルに物販で参加してみたら内部の建造物や装飾品が素敵すぎた

こんにちわ。 右京です。一昨日は東京ジャーミイ・デイヤーナト トルコ文化センターで行われたイードフェスティバルに参加させて頂き、1階多目的ホールで私たちの雑貨を販売いたしました。ご来場とご購入を頂きました皆様に御礼申し上げます。予定通りに収益の一部を東京ジャーミィさまへ寄付させて頂くことができました。社会貢献の機会もいただまして、ありがとうございます。 今回はスペースの都合で商品の種類を絞りこみましたが前週のトルコフェスティバルとはうって変わって外国人の皆さまと交流しながら商品に関するご意見もいただけてとても貴重な機会になりました。遠目からも「かわいい~」と言っていただいたり、手に取った商品を少し離れた友人の方に見せながら「これ!」と声をかけたりと嬉しいリアクションも多かったです。閉店間近に立ち寄りいただいたシリア人男性の方は商品がレバノン製やヨルダン製だと知ると遠くも身近な隣国であるため、故郷を思い出された様子で日本語で懸命に思いを伝えてくださる姿に販売する以外にも様々な思いが巡りました。私たちの他にも8~9ブースの皆さまが物販で参加されていて、食器、頭や身体を覆う衣類・衣装、お香・香油、縫製品、現地の食品、アクセサリー、靴下など商品の幅広さも拝見して面白いポイントでした。特にヘナタトゥーの体験ブースは大人気でたびたび行列ができていて小さなお子さまとお母さまが順番にされたり、友達同士3人で思い思いのデザインを選んだり、「Finish?」と表情が全く変わって明るい笑顔とテンションの上がり様が個人的にはとても新鮮で新しい世界を感じました笑 撮影した手元の写真をシェアしてもらいました。描き途中なのでラインストーンが付いてませんがお子さまの腕にまで描かれていることにも驚きです。2階のテラスには飲食物の販売もあり、そちらも盛り上がっていたようです。パックに入った食べ物を手に多目的ホールにいらっしゃる方が多くいらっしゃいました!お昼過ぎには「ジャーミイ 見学ツアー」も開催され30名ほどが参加されていたようでした。物販会場の多目的ホールだけでも素敵な装飾物が数多くありますし ジャーミイの入り口付近にある待合スペースもこんな感じで素敵です。 間近で見ると、見るポイントが次々に目に飛び込んできてどこから見ようか迷います。ハラール食品を購入できるハラールマーケットや建築デザインなど見どころ満載の建物なのですが、何といってもイチバンは礼拝堂でしょう。デザイン・色使い・装飾品、ひとつひとつをじっくり見ていたら時間を忘れるほどに素敵な異国空間です。「見学に関する諸注意」もありますが、時間や制約を守れば見学が可能です。見学についてはこちらのサイトを参考にしてください。ぜひ一度、しっかりと説明を受けながら見学したいと思っていまして、このブログでも紹介できないかと思案中です。 機会があったら、こちらのブログでも紹介したいと思っていますのでご期待ください。     お問合せ 出店や商品などに関するお問い合わせはコチラからお願いします。▶︎ Contact  

ダッラとアラビックコーヒーとデーツとバクラワ

社内異文化体験 アラビックコーヒーの試飲会をやってみた!

中東のアラビックコーヒーや代表的なお菓子であるバクラワとタヒニデーツの試食会を社内で開催。   さて、どのような結果になったでしょうか。

社内異文化体験 アラビックコーヒーの試飲会をやってみた!

中東のアラビックコーヒーや代表的なお菓子であるバクラワとタヒニデーツの試食会を社内で開催。   さて、どのような結果になったでしょうか。