こんにちわ。 Sunaoです。
今回はカタールへの中東旅行の折にスーパーマーケットで買い物した時のビックリ体験です。
中東文化や国民性、価値観の違いなどが感じられると思いますが、
日本や日本人がどう見られ、どう思われているか?など
反対も想像すると面白いかもしれません。
カタールの友人、Hayaと一緒に現地の大型スーパーマーケットで買い物をしていた時のこと。
果物売り場に行くとHayaは積まれていたブドウの山から一粒を手に取り
次の瞬間、パクリッと口の中に入れたんです!
「え?!食べちゃったの?」
と驚く私に、Hayaは笑いながら
「なんで?問題ないよ。美味しいか、味見しただけじゃん。」
しかも、そのまま買わない(笑)
美味しくなかったのか?それとも本当にただの味見?
私は気になって仕方がないわけです。
「お店の売り物を勝手に食べちゃって大丈夫なの?」
「自分なら誰かの食べかけのグレープは買いたくないけど、、」
そんな日本人的な発想を持つ私にHayaは
「別に問題無いんだから味見したらいいじゃん!」
と軽く言うけど、
一人でいる時には特に実行する勇気がありません。
だって、何の、どこまでがOKでどこまでがNGなのか、
全くもって判断がつかないんですもん(笑)
ぶどう一粒はOKで、ついつい一房いっちゃったらどうなの?
リンゴ一個をマルッと食べきっちゃったらNG??
でも、湾岸アラブ(クウェート、カタール、UAE)の大型スーパーマーケットでは割と目にする光景です。
例えば、会計前のお菓子や飲み物を店内で開封して食べている子供、
時には親も一緒に食べていたり、量り売りのナッツやお菓子、オリーブなどの商品をつまみ食いしている大人たち。
初めて見たときには驚きのあまり凝視してしまいましたが、店員も他のお客さんももちろん無反応で。
そしてそれは、スーパーマーケットだけじゃないんです。
普通の商店でも、量り売りのお菓子の包み紙を開けて当たり前のように食べている人を見かけました。
カタールやクウェートの友人に聞いてみると、これには“正当な”理由があるそうです。
- 買う前に味がいいかどうか確認したい
- ファミリーパックのお菓子など、大量購入する前に味を知りたい
- 買い物途中に子供が我慢できないから仕方ない
- 量り売りの食べ物だから、一粒つまんでも問題ない
とにかく店を出る前にちゃんと支払えば良い、という。
(ちゃんとって、あなたブドウ一粒の支払いはしてないわよね??)
実際、レジに並んでいる人をよく見ると、空っぽのお菓子の袋や飲み干したジュースの瓶を持っていて、店員さんも未開封の商品と同じように空の商品のバーコードをスキャンしているのです。
友人たちは
「もちろん異国の地ではそんなことしないし、気をつける」
とは言いつつも、
「小さなことは気にしない」
「ここではみんな寛容なんだよ」
って。
ちょっとした事は本当に気にしないようです。
日本のルールに慣れている私にとって、このようなアラブ人のゆるさに戸惑うこともありますが、
確かに彼らはおおらかで、のんびり生きているようなところは羨ましい気もしたりして、そんなところもアラブ(中東)の好きな一面なのです。
アラブ人を想像すると
「そこがヘンだよ!ニホンジン」
って言いたくなる外国人の見方も想像できるような気がします。
そしてまた、お店の中で親が子供に
「お店のだからダメよ」
と教えて、我慢を教えたりするのが日本人であったりもして、
海外で評価される日本人らしい規律が育つ要素なのでは?と思ってみたり。
何ごとも多様性の時代で良し悪しでは無いですけれども、
以上、中東でのビックリ体験でした。
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