秋の気配が深まる頃、小さな球根から鮮やかな花を咲かせるサフラン。
その神秘的な姿は遠い異国の地へと私たちを誘うようです。

過去には中東の原種系チューリップの栽培にはチャレンジしてきましたが、
今回は古くから中東で珍重されているサフランの新しい魅力を感じていただくために、水耕栽培と、私が驚いた「何もしない」栽培に挑戦します。
果たして、「何もしない」で『栽培』というのか。。
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そして、まだまだ暑い夏が続いていますが、
サフランの球根は球根自体に蓄えられた養分だけで花まで咲かせるという、パワフルな力を持っているそうな。
「水も土もなくて、本当に花が咲くの?」
――その答えを探る、ささやかな実験の始まりです。
心ときめく、水耕栽培のすすめ
土を使わない水耕栽培は、根がスクスクと伸びていく様子を直接観察できるのが何よりの魅力です。
ガラスの器に浮かぶ球根と、そこから繊細に広がる根の様子はかわいく見えてきます。
インテリアとして、お部屋を彩る優雅なオブジェにもなるでしょう。
【準備するもの】
- サフランの球根
- 球根が乗るサイズのグラスや器
- 水
【栽培のステップ】
-
器に水を張る グラスや器に、球根の底がわずかに浸る程度の水を張ります。
水は球根が少し浸かる程度の深さで十分です。 - 球根をそっと置く 球根の底が水に触れるように、優しくそっと置きます。

水は2~3日に1度は交換しますが、たったこれだけで良いそうな。
直射日光を避けた明るい場所に置いておけば、数日後には白い根が顔を出し、やがて紫色の芽が伸びてくるはずです。
チューリップの水耕栽培では失敗したこともありましたが、今回も実験です。
まさか?の「何もしない」栽培
そして、もう一つの大胆な挑戦。
「本当に水も土もなしで花が咲くのか?」
を確かめるため、球根をただお皿の上にただ置いてみます。
【準備するもの】
- サフランの球根
- コルクの板
【栽培のステップ】
- 球根をコルク板の上に置く。
だけ、の驚くほど手軽なこの方法で果たして花は咲くのでしょうか。

面倒を見る必要がないって、良いのか良くないのか、なんだか淋しさも想像してしまいます。
子供も手間がかかった方がかわいいって言いますもんね。
しかし、このたくましさや強い生命力こそがサフランの最大の魅力なのかもしれません。
遠く暑く乾燥した中東で、たくましく生きる植物の姿を見せてくれることを期待します。
小さな球根が、見せてくれる景色
鉢植え、水耕栽培、そして何もしない栽培。
(鉢植えはもう少し涼しくなった頃に始めます))
3つの異なる方法でサフランを育てることで、それぞれの違いやサフランが秘める生命力の強さを発見できるのが楽しみです。
小さな球根が、私たちの暮らしにどんな彩りを与えてくれるのか。
今後の成長の記録は、またこのブログでご報告しますので、ぜひご覧になってください。
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