サフランの花

【サフランの球根】中東の歴史を旅する「赤い金」を育てる暮らし

毎日のように気温40℃超え、貯水率が0%になっているダムも複数あるというニュースが飛び交う8月、突然サフランの球根をいただきました。

かの有名な高級スパイス・サフランの球根です。

先日まで、原種系チューリップの水耕栽培や球根の肥大化に挑戦していましたが、小さく芽吹き、可憐な花を咲かせるまでのワクワクする期間を思い出し、今度はどんな物語になるだろうと思っています。

サフランを育てることは、単に植物を世話するだけでなく、遠い異国の歴史や文化に想いを馳せる「小さな旅」の始まり。

今回は、そんな魅力をご紹介したいと思います。

 

中東の歴史で知る「赤い金」サフランの物語

皆さんはサフランがなぜ高価なのか、ご存知でしょうか。

サフランは紀元前から中東や地中海沿岸で珍重されてきた歴史を持ちます。

特に、古代メソポタミア(現在のイラク地域)では薬草として、ペルシャ(現在のイラン)では香辛料や染料として重宝されていました。

収穫したサフラン

その希少性と価値の高さから、いつしか「赤い金」とも称されるようになったのです。

この「赤い金」がシルクロードを通って世界へと広まっていった歴史を考えると、目の前の小さな小籠包のような球根が壮大な物語を秘めているような気がしてきます。

サフランの球根

サフランは、ただのスパイスではなく、文化と歴史を運んできた貴重な存在ですね。

「サフラン」情報はコチラ(JAおおいた

 

サフランのある暮らし、はじめの一歩

この貴重なサフラン、自宅でも育てられます。

日本でもお馴染みのクロッカスやあやめの種類だそうで、育てるのは比較的カンタンそうです。

特別な場所がなくても、鉢植えや水耕栽培で気軽に楽しむことができそう。

私も懲りずに、鉢植えと水耕栽培の両方に挑戦してみようと思います。

原種系チューリップ
水耕栽培は失敗か?
チューリップの球根

サフランの球根を植えるのに最適な時期は、秋に入る9月頃だそうですが、暑すぎる9月でも大丈夫でしょうか。

日当たりと風通しの良い場所で育てるのがポイントのようです。

植え付けの詳しい様子や成長の記録は、今後の記事で紹介していきますので、楽しみにしていてください。

 

花を待つ時間、心を豊かにする時間

球根を植え、小さな芽が出てくるのを待つ時間。
そして、やがて可憐な紫色の花が咲くのを心待ちにする気持ち。
何気ない日常の中に、そんなささやかな喜びが生まれます。

サフランの最も価値ある「金」の部分は、花の真ん中にひときわ鮮やかに輝く、赤くて細いめしべです。

サフランの花

この小さなめしべが、料理に美しい色と独特の香りをもたらす、あのサフランになるのです。

花が咲いた後、めしべを丁寧に摘み取る作業は、きっと心を豊かにしてくれる時間になるでしょう。

 

心を豊かにする「小さな旅」を

サフランという新しい植物との出会いは、私たちの日常に遠い異国の物語と豊かさをもたらしてくれるでしょう。

皆さんの暮らしにも、球根を育てて心躍る「小さな旅」を始めてみませんか。

サフランの植え付けの様子や成長の記録を、どうぞお楽しみに。

 

今回のお話は以上です。

よろしければ感想などお寄せいただけると嬉しいです。
▶︎ 感想を送る

関連記事:原種系チューリップ育成記録

記事一覧

中東雑貨を販売中