こんにちは、Sunaoです。
「ラマダン」という言葉を耳にしたことがある方は多いでしょう。
しかし、「ラマダン=断食で何も食べられない」と誤解している方もいらっしゃるのでは?
実は、ラマダンとはイスラム教が使うヒジュラ暦における月の名前。
ヒジュラ暦の9月にあたるのがラマダンで、この月に約1か月の断食(サウム)が行われます。
「ひと月の間ずっと何も食べないの?」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、断食するのは日の出から日没まで。
夜になれば食事ができますし、子供・妊婦・高齢者・病人・旅行者・重労働者などは免除されます。
そして何より大切なのは、ラマダンは「苦行」ではなく、ムスリムにとって一年で最もワクワクする特別な季節だということです。
ラマダンは厳しい?それとも楽しい?
日本では「ラマダン=厳しくて辛い」というイメージが強いかもしれません。
でも、アラブ人のムスリムの友人たちは、みんな口をそろえて
「ラマダンは楽しく、待ち遠しい。」
と言います。
実際、空腹感も2~3日で体が慣れてくるのだとか。
では、なぜラマダンが楽しいのでしょうか?
それは普段と違うから。
日中は断食でも、日没後の食事「イフタール」が普段より豪華になることが多く、家族や親戚、友人たちと一緒に食卓を囲みます。
まるで、日本のお盆や年末年始のような家族団らんの時間。
親しい人たちとの絆が深まる、特別なひとときなのです。

ラマダン中の街の雰囲気――まるで1か月続くお祭り
この時期、レストランやホテルでは特別なラマダンメニューが登場し、家族や友人と外食する機会も増えます。
町中やショッピングモールにはラマダンを祝う装飾が施され、ラマダンセールやイベントも盛りだくさん。
営業時間も深夜や朝方まで延長され、生活リズムは完全に夜型に。

たとえば、ラマダンセールのテントには「Ramadan Kareem(ラマダン カリーム)」というフレーズが掲げられています。
これは「恵み多きラマダン」「寛大なラマダン」といった意味で、ラマダン中の挨拶としても使われます。


イフタールに欠かせないデーツ(ナツメヤシの実)も、特別なラマダン仕様のパッケージで売られています。
日本でいうクリスマスや正月のような、ワクワク感のあるシーズンが1か月も続くんです。
夢のようじゃないですか?
仕事や学校のスケジュールも変わる
ラマダン中は、通学や出勤時間が早まることがあるものの、基本的に早く終わることが多いそうです。
帰宅後は、夜の活動に備えて昼寝をする人も。
先日、日本で暮らすサウジアラビア人の友人に会いましたが、
「来年はラマダンの時期に休暇を取って帰国したい」
と話していました。
やはり、家族や友人と過ごす「あの特別な雰囲気は日本では味わえない」と。
私も年末年始をアラブ圏で過ごすことが多かったのですが、日本のような「新年を迎える空気」はほぼゼロ。
そのため、気持ちの切り替えがないまま新年が始まってしまう感覚がありました。
その友人の気持ち、なんとなく理解できます。
ラマダン期間中は「ポイント」倍増!?
少し宗教的な話になりますが、ラマダン中は善行をすることが推奨されています。
「空腹や喉の渇きに意識を向けるのではなく、善行を行うことに集中しなさい」
という教えがあるそうです。
しかも、ラマダン期間中の善行は「ご褒美(善行)ポイント」が倍増!
逆に、悪行も「悪行ポイント」の加算が倍増してしまうとか。
人は知らず知らずのうちに悪行を積み重ねてしまうこともあるため、この時期に「良い人」になろうとする人が増えるんだとか(笑)。
なんともまぁ、、
旅行者にとってのラマダン――実は旅の特別体験になる
「ラマダン中に中東を旅行するのは大変?」という声を聞くこともあります。
確かに、昼間は開いていないお店があったり、公共の場での飲食に気を遣ったりする場面はあります。
でも、見方を変えればラマダン期間だからこそ体験できることがたくさんあるのも事実。
- イフタールの食卓に招待される体験は、現地に知人がいれば一生の思い出に
- 夜のモールやスークが深夜まで賑わう独特の熱気を楽しめる
- ラマダンセールで通常より安く買い物できる場合がある
- 街に飾られたラマダンデコレーションが非日常の景色を作り出す
旅行者は断食の義務はなく、ホテル内のレストランや非ムスリム向けのエリアでは通常通り食事できます。
むしろ、ラマダンの雰囲気を肌で感じることが、中東旅行の深みになると私は思っています。
以下のリンクからもラマダンに関する話題をお届けしています。
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ラマダン中の食事のとり方 |
ラマダンに関するよくある質問
Q. ラマダンはいつ?毎年同じ時期ですか?
A. ラマダンはイスラム暦(ヒジュラ暦)に基づくため、時期は決まっていても全く同じ日ではありません。旅行を計画する際は、その年のラマダン期間を事前に確認しておきましょう。
Q. ラマダン中は観光地やレストランは閉まりますか?
A. 観光施設は通常通り営業していることが多いですが、一部のレストランは日中閉店する場合があります。ホテル内のレストランや、非ムスリム向けのエリアは問題なく利用できます。夜は逆に賑やかで、営業時間が延長されます。
Q. 旅行者も断食しないといけませんか?
A. 旅行者は断食の義務はありません。ただし、公共の場での飲食は控えるマナーが求められる国・エリアもあります(特にサウジアラビアやクウェートなど)。ドバイやイスタンブールは比較的ゆるやかです。
Q. ラマダンと旅行の相性はどうですか?
A. 一長一短です。昼間の行動に制約が出る一方、夜の街の賑わいやイフタールの特別な雰囲気は、通常期には体験できないものです。「現地の文化を深く知りたい」という方にはむしろおすすめの時期とも言えます。
今回のブログは以上です。
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