こんにちは、Sunaoです。
早速ですが、「カタール」と聞いてどんなイメージが浮かびますか?
首都は「ドーハ」、サッカー好きの方には特に馴染みがあるかもしれません。
ひと昔前までは「何もない国」と言われていたこの国も、いまでは中東の文化とモダンさが融合する独特の魅力を放っています。

私が初めてカタールを訪れたのは約20年前。
その頃は、本当に「何もない…」と感じたものですが、いまや首都ドーハにはぜひ立ち寄ってほしいスポットがあります。
特に、時間をかけてじっくり楽しんでほしいのが「スーク・ワキーフ(Souq Waqif)」です。

スーク・ワキーフってどんな場所?
「スーク」とはアラビア語で“市場”のこと。
中東各地には「スーク○○」や「○○スーク」という名称の市場がありますが、スーク・ワキーフはその中でも特に超有名で人気の高い観光スポットです。
ドーハ中心部にあるこのスークは、伝統的なアラブ建築が立ち並び、
日本人観光客からすると、まるで異世界に迷い込んだかのような雰囲気。

広大な敷地内には、衣料品、生活雑貨、ジュエリー、ペット用品、香水、スパイス、果ては家電まで、お土産物でも何でも揃います。

歩いていると、どこからともなく香ばしいスパイスの香りが漂ってきたり、陽気な音楽に足を止めたくなったり。
時折、伝統的なダンスや音楽のパフォーマンスが行われていることもあります。
市場を歩くなら、午前中がおすすめ
スーク・ワキーフは、午前中は比較的すいていて落ち着いて見て回れます。
夕方以降になると”ごった返す”というくらいに人が増え、アラブならではの熱気と活気に包まれますが、それもまた魅力でおもしろポイント。
お昼前からゆったり散策、夕方から賑わいを楽しむ、そんな具合に2周するのも贅沢な楽しみ方です。
迷子も楽しい、アラブの迷宮
このスーク、まるで迷路のような構造なんです。

方向音痴の私は、見ながら歩いているうちに迷子になったり行きたい店にたどり着けながったり(笑)
「あれ?このお店さっきも見たかも…」
「さっき値切りに負けた店員さんと、また目が合っちゃった…」
なんてことも度々。
そんなことも含めて、“迷いながら出会う雑貨たち”との一期一会が楽しさのひとつです。
日本では手に入りにくい雑貨や香りに出会える
日本ではまず見かけない道具や調味料、不思議な形のランプやカラフルな布もの……。
旅の途中でそんな雑貨アイテムに出会ったら、ワクワクしませんか?

毎度の私のお目当ては、かわいい中東雑貨とお香、スパイス類。
特に「乳香(フランキンセンス)」は日本では数十グラムで数千円する高級品で、キロ単位での販売も多いですが、1kg以下で買えるお店もあるので気軽に聞いてみましょう。


迷子の合間にカフェでひと息
スーク内にはスイーツや軽食、チャイなどのスタンド(屋台)もたくさんありますが、朝から営業しているなどレストランやカフェも充実しています。
せっかくなので、ぜひ味わってほしいのがカタールの伝統的な料理。
私が以前いただいた「Balaleet(バラリート)」は、細い麺にカルダモンやサフランを加え、バターやギー(精製バター)で炒めたあと、塩味の卵焼きと合わせるというユニークな一品。

でも、、正直、私は苦手でした(笑)
が、スパイス好きな方ならきっと気に入るはず。
どの店もメニューが豊富ですし、カタール料理からアジア・欧米料理まで、食べたい気分に合わせてレストランを選べるのも嬉しいポイントです。
「値切り交渉」も旅の醍醐味!
中東の市場で忘れてはいけないのが、買い物するときの値切り交渉。
欲しいものを自分の希望に近く納得できる価格で手に入れるためには、時間をかけて店員さんと戦わなければいけません(笑)
焦らず、じっくり楽しみましょう。
まずは市場をグルッと見て、同じ商品が他でも売っていないかなど、相場をチェック。
気になるお店では世間話をしてみたり、いくつかまとめて購入する素振りを見せたりするのがコツ。


なかなか納得がいかないときは、「Akher(アーハル)」、
または英語で「Give me the last price.」と言ってみましょう。
現地の人も価格交渉に使う「最終価格を教えて」という意味で、観光客向けの価格から一段階リアルな値段を引き出せるかもしれません。
値切りのコツをつかんだら、ゲーム感覚でより買い物が楽しくなると思います。
おわりに|中東の香りと熱気に包まれるひととき
スーク・ワキーフは、単なる観光地ではなく、人と文化と香りが交差する、特別な空間です。
時間に余裕があるなら、ぜひ半日〜一日かけて、自分だけの「発見」を楽しんでみてください。
きっと、旅のハイライトになるはずです。
もしこの記事を読んで、少しでも「行ってみたい」と思っていただけたなら嬉しいです。
ご感想などもぜひお寄せくださいね!