原種系チューリップ、水耕栽培で全滅!?失敗から学んだ原因と来シーズンのこと

原種系チューリップ、水耕栽培で全滅!?失敗から学んだ原因と来シーズンのこと

こんにちは。

原種系チューリップの栽培も2年目に突入して早いもので終盤です。
今シーズンは昨年のプランター栽培に加えて、「水耕栽培」にもチャレンジしていました。


水耕栽培、失敗?
試行錯誤と改善

球根の水耕栽培

ところが、期待していたほどの成長には至らず……
残念ながら水耕栽培は「ほぼ全滅」という結果に終わってしまいました。

この記事では、過程と失敗の事実から調べてみた原因をまとめます。

何かの参考になれば嬉しいです。

 

プランター栽培は順調!春らしい開花に

まずは良いニュースから。

自宅のプランターに植えた原種系チューリップは順調に成長し、見事な開花を迎えました。

原種系チューリップの開花

開花のタイミングは桜とほぼ同時期。
春の訪れを感じさせる可憐な姿となりました。

ポリクロマは開花期間が短い

特に「ポリクロマ」は昨年もそうでしたが、開花期間が2〜3日と非常に短く、タイミングよく撮影するのがなかなか難しいです。

ポリクロマ

分球球根のリトルビューティが大健闘

面白いことに、「リトルビューティ」は今シーズン購入した球根よりも、昨シーズンに自分で分球した球根の方が成長が早く、先に花を咲かせてくれました。

  ブログ記事:来春へ球根の堀り上げと保管

正直なところ「咲いてくれるかな?」と半信半疑でしたが、予想外の嬉しい結果です。

リトルビューティ

今シーズンは、咲き終わったら球根の肥大化にも挑戦予定。次のシーズンに向けた楽しみがまた一つ増えました。

順調だったレディジェーン

「レディジェーン」もとても順調でした。
分球した球根も、市販の球根も、どちらも同じように開花。

レディジェーン
白い花と黄色、裏側がピンクなのがかわいい

レディジェーン

ポリクロマの分球球根は花をつけなかったものの、成長途中という印象で、来年の開花に期待しています。

 

水耕栽培は残念ながらほぼ全滅……

さて、挑戦していた水耕栽培。
結論から言うと、ほぼすべての球根が枯れてしまいました。

葉はある程度まで成長したのですが、

チューリップの水耕栽培

花を咲かせる気配はなく、やがて葉の先端から茶色くなって枯れていきました。
やはり原種系の水耕栽培は難しい、というのが実感です。

 

成長途中での変化に驚き

ただ、意外だったのは球根の様子。
葉の成長とともに球根も大きくなっている気配がありました。

水耕栽培の分球

枯れてしまった原因を振り返ると、どうやら「ある程度まで順調だったが、途中で栄養が足りなくなってしまった」のではないかと思います。

 

水耕栽培で失敗した原因を考察

今回の失敗を踏まえ、枯れた様子から考えられる原因を調べてみました。

原種系チューリップはそもそも情報が少なく、”やってみた”な栽培になりましたが、次のポイントが致命的だったと思われます。

① 根腐れ(酸素不足・水の劣化)

チューリップは水に浸かりすぎると酸素不足になりやすい植物で、特に原種系は自然環境で乾燥した土壌を好むため、水耕栽培はもともと相性が良くないようです。

葉先から枯れる症状は、まさに根腐れのサインでした。

② 水温・室温の上昇

今回、光合成を促すつもりで窓際に置いていたのですが、これが仇(アダ)に。

これが最大の原因かもしれません。

昼間の直射日光で水温・室温が上がりすぎていた可能性が高いです。
チューリップの生育適温は10〜15℃程度で温度が高くなると生育が追いつかず、枯れてしまいます。

目論見が甘かったと反省。

③ 水替え不足による水質悪化

普段はマメに水替えしていたものの、休暇の折に普段よりも交換ができない日数が多い期間がありました。
そのタイミングで葉が枯れ始めた印象があり、水質悪化による酸素不足・雑菌繁殖が進んでしまったと推測できます。

簡単にできることが最大の原因と思うと残念。

④ 養分不足

水耕栽培では基本的に球根の栄養で花を咲かせますが、原種系の球根はもともと栄養ストックが少なめ。
液体肥料などで補う方法もあったのですが、今回は何も追加せず進めていました。
これがエネルギー不足につながった可能性があります。

自然の力を過信し、タカをくくっていました。


そして、別枠として室内で遠慮気味に水耕栽培をしていたものは、かろうじて小さな花をつけてくれていたのです。

水耕栽培で咲いたレディジェーン

大きな違いは、水換え機会が多く直射日光を当てずに育ったもの。

まるいツボミが無く、「あさつき」のようなところから花びらを見せてくれた時にも驚きでした。

レディジェーンの花びら

 

来シーズンへの向けて

今回の失敗から学んだことを踏まえ、来シーズンはどうしましょう・・

球根を固定する方法も難しく、球根の水に浸かる割合や根の管理など難しいポイントが多くて大変(難しい)です。

そして、プランターで順調に咲いてくれたチューリップたち。

咲き終わった後は球根の肥大化にも挑戦するので、あと2~3か月かかります。
こちらはお楽しみに。

※参考:
・『園芸学基礎編』農業技術体系シリーズ
・ハイポネックス「球根植物用肥料」製品情報
・タキイ種苗「チューリップ栽培ガイド」
・『水耕栽培入門』日本文芸社

 

おわりに:失敗も経験です

植物との付き合いは本当に奥が深いです。
今回の水耕栽培の失敗も、学びと経験として活かせたらと思います。

原種系チューリップは栽培情報が少ないぶん、試行錯誤しながら楽しむ醍醐味もあるかもしれません。
育てている方がいらっしゃれば、ぜひ気軽にコメントで教えてください。

よろしければ、感想などをお寄せいただけると嬉しいです。
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