こんにちわ。 Sunaoです。
8月、毎日が暑すぎますね。。
ちょうど今頃、夏になると中東ではデーツの収穫が始まります。
街中の道路沿いや美術館の敷地など、いたるところでデーツの木が見られ実がなると落ちないようにネットがかけられます。
近年は日本でもスーパーフードとして注目されているデーツ。
その特長と、鉢で育てた日本産デーツ栽培の失敗談をお届けします。
デーツの産地と品種
日本で見かけるドライデーツの産地は
私の知る限りでもチュニジア、エジプト、イラン、オマーン、サウジアラビア、UAE、カリフォルニアなど多岐にわたります。
本場の高級デーツのブランド『 Bateel 』のサイトでも紹介されていますが、品種も複数あります。
各地域、各品種のデーツにはそれぞれの味わいがあり、
日本ではドライフルーツやデーツシロップ、デーツペースト、デーツシュガーなどの形で手に入れることができます。
特に砂糖の代用品として使われることが多く、お好み焼きで有名なソースにもデーツが使われていたりします。
生のフレッシュデーツの味わい
生のデーツを見たことがありますか?
現地では生のデーツもよく食べられており、その食感はシャキシャキとして、熟したものは柔らかく、風味は柿のようです。
湾岸アラブでは
生のデーツを「ラタッブ(Ratab)」、
乾燥したデーツを「タマール(Tamar)」と呼びます。
収穫したての黄色い実はシャキシャキしていて
半分くらい茶色くなった頃が食べごろだそうです。
カタールの友人宅のデーツの木
こちらはカタールの友人宅の庭にあるデーツの実です。
現地では庭でデーツを育てる家庭もあるそうで
小さな苗からここまで大きくなるのに10年かかったそうです。
収穫して余ったものは冷凍保存し、翌年のラマダンの時に食べるそう。
自分の手でも直接収穫させてもらいました。
私のデーツ育成の記録
何年も前のことですが、
まねっこ好きな私はドライデーツを食べた後に、ベランダで鉢植えしている桜の木の根元にその種を埋めました。
芽が出る期待感なんて考えることもなく、単なる興味本位です。
それが驚いたことに、夏に発芽したのです。
ものすごく硬いニラのような葉がすっと伸びていきました。
特に手入れもせず、しばらく放置していると勝手に大きくなり、
それでも「さすがに東京の冬は越せないだろう」と思って
さらに放置していましたが、飼い猫にもかじられながらもついには冬を越しました。
デーツの葉はたくましく強かったのです。
そして、ついに鉢植えの桜の木が枯れてしまったため、
しかたなくデーツを地植えすることに。
鉢からデーツを出そうとしましたが、いくら引っ張ってもダメで、
どうにもならないので鉢を割りました。
割ってみると、根がぎっしり詰まっている状態で抜けなかったのです。
鉢を割って地植えにしたデーツは現在、私の背を超えて170cm以上に成長しましたが、結実してもいい頃なのに実はつけません。
後で分かったのは、デーツの木は雄株と雌株の2種類に分かれていて、受粉して実をつけるためには雄株と雌株、それぞれの木が必要だったのです。
ですので、実家のデーツの木は受粉もできず、
ただのヤシの木になってしまいました。
デーツの木の特徴
簡単に調べてみると、デーツの木(デーツパーム)はその生命力と適応力が強かったのです。
その特徴をひとことでまとめました。
・高温・乾燥に強い 砂漠のような厳しい環境でも育ちます
・長い人生 樹齢は100年以上になることもあります
・深い根 地下水を求めて深く根を張ります
・塩分耐性 塩分の多い土壌でも育つため、沿岸部でも栽培可能です
・成長速度 大きな木に成長するまでに約10年かかります
・雌雄異株 実をつけるためには雄株と雌株の木が必要です
まとめ
デーツは中東の夏を象徴する果物であり、スーパーフードとして注目されています。
さまざまな形で日本でも楽しむことができるので、ぜひデーツを堪能してみてください。
また、自分で学び育てる楽しさも加われば、さらに特別な果物になることでしょう。
とはいえ、高さは25~30mくらいにもなるそうで、種の時点で雄株と雌株を区別するのは難しそうですが・・。
今回のお話は以上です。
よろしければ感想などお寄せいただけると嬉しいです。
▶︎ 感想を送る