こんにちは。
東京では今年、明確な梅雨入り宣言がないまま、気づけば空はすでに真夏のような青さ。
6月中旬以降、天気図を見ても梅雨前線が日本列島を横断する姿はほとんど見かけなくなり、まるで梅雨そのものが“溶けて”しまったかのような猛暑が続いています。
昨年に続き、今年も記録的な暑さになりそうですね。
ゲリラ豪雨なども心配な季節。
皆さまどうぞ、お体に気をつけてお過ごしください。
さて今回は春に咲いた「原種系チューリップ」の球根を、咲き終わったあとに球根を肥大化させて収穫するまでの挑戦をお届けします。
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原種系チューリップ、育てる楽しみは花の後にも
昨秋に私がプランターに植えたのは「ポリクロマ」「レディジェーン」「リトルビューティ」という三種類の原種系チューリップ。
春にはいずれも花姿が可憐で、雑貨好きな方にもきっと心に留まるような魅力を持つ魅力を持っていたと思います。
花の美しさを楽しんだあと、球根をできるだけ大きく育てて収穫したいと考えました。
というのも、原種系チューリップは一度咲いて終わりではなく、植えっぱなしでも翌年もまた花を咲かせてくれる生命力をもっています。
花が終わったら花だけを取り、葉が枯れるまでの約3~4週間、水を切らさずに与え続けます。
この時期の光合成が球根の中に栄養点エネルギーを蓄える大事な時間なのです。
そして私は、ほんの少しの肥料を加えることで光合成と栄養吸収のサポートをしてみました。

球根の変化、去年との違い
そして収穫の日。掘り上げた球根たちは、昨年に比べて明らかにふっくらとした姿になっていました。
大豆くらいだったサイズは、今年はなんとサクランボほどに。


もちろん、園芸業者が出荷用に栽培した球根ほどのボリュームはありません。
でも、家庭のプランターという限られた環境のなかで、これだけ育ってくれたことは大きな成果だと感じています。
特に印象的だったのが、分球よりも肥大化が進んだこと。
前年は「数は増えたけれど、どれも小さい」といった印象だったのですが、今回は「1つの球根が、1つだけしっかり大きく育った」という手ごたえがありました。
肥料を与えることによって、球根がエネルギーを分散せず集中して育ってくれたみたい?
しかし、肥料の与えすぎにも要注意で、栄養過多によって腐ったりするケースもあります。
掘り上げた球根の一つだけ、とても柔らかく潰れてしまうほどでした。
中は水分が多すぎで固まっていない感じ。。

掘り上げから保存までの手順
掘り上げた球根は、まず軽く水洗いして、泥や古い外皮・余分なものを取りのぞきます。

それから、毎年恒例の“消毒風呂”へ。
これは、病害予防のための消毒液に15分ほど浸けておく作業です。

私は種類ごとにネットに分けて漬け込み、風通しの良い場所でしっかり乾かしました。
その後は、暗くて涼しい、温度の安定した場所に保管。
球根は湿気に弱いので、乾燥と通気性が保たれることがとても大切です。
小さな球根にも、来年の希望が
こうして保存しておけば、また来春には新しい芽を出してくれるはず。
今年は特に「育て方ひとつで、分球と肥大化のバランスが変わる」ことを実感できたのが、何よりの学びでした。
ちいさな球根にも、ふくらんだ球根にも、それぞれのリズムと命のエネルギーが詰まっています。
ベランダでも楽しめる原種チューリップの栽培。
季節の移ろいとともに、またひとつ小さな喜びを得られた気がしています。
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