中東のクッションカバーの使用シーン

湾岸アラブ旅行日記 2025夏 エピソード4:ソファーの上の主役のクッションたち

Sunaoです。

夏休みのクウェートとカタールの旅行のネタをのんびり書いていたら、もう11月ですね。

書きたいことはたくさんあるのに、なかなか進まない——さすが私です。

全部書いていたら、きっと1年かかりそうです。

思い出のほとんどが現地で食べたおいしいものばかりになってしまうのですが、右京さんに「雑貨屋さんなんだから、雑貨ネタも書こうよ」と言われ、我に返りました。

そうでした。Al-Fanarは雑貨屋さんでした。

ということで今回は、旅行ネタに絡めて“雑貨”についてのお話をしたいと思います。

Al-Fanarの人気商品の中には、レバノン製のアラビア文字の刺繍が美しいクッションカバーがあります。


カリグラフィの刺繡の
クッションカバー

カリグラフィの刺繍のクッションカバー

 

私は特にこのクッションカバーに強い思い入れがあり、他の雑貨より多く仕入れているのですが、メンバーからは

「なんでクッションカバー?」
「家にクッションがない」
「ティッシュケースなんていらない」

といった声が。

そういえば私の実家にも座布団はあったけど、クッションはなかったなぁと、ふと思い出しました。

湾岸アラブの友人宅では、どこもソファーにクッションがたくさんあるのが当たり前。

その影響で、いつのまにか私の家もクッションだらけになっていて、それが普通になっていました。

カタールの友人宅のリビングルーム
カタールの友人宅のリビングルーム
カタールのスークでの1枚
カタールのスークで売られるクッション
カタールのスークでの1枚
カタールのスークで売られるクッション

とはいえ私は、家にいるときはだいたい永遠に終わらない部屋の片づけか、キッチンで料理していることが多く、ゆっくりソファーに座る習慣がないので……もはやクッションは“観賞用”です。

今回はそんな、中東のリビングルームの“かわいさ”について少しご紹介したいと思います。

中東といっても広く、地域によってスタイルはさまざま。

でも共通するのは、イスラム圏ではもともと“床座”が基本だったということ。

カーペットの上に座り、大きなクッションやマットレス状の座具(アラビア語でマジュリスやディワーン)を並べる文化があります。

クッションや座具の布地は色柄にこだわりがあり、織物や刺繍、生地など、地域ごとの美意識が詰まっています。

 

【湾岸アラブ諸国】(カタール、クウェート、UAE、サウジなど)

現代ではソファも普及していますが、伝統的にはマジュリスと呼ばれる大広間に、壁際へずらりとクッションや座布団型ソファを並べるスタイル。

いまも来客時や男性用の応接間ではよく見られます。

画像はイメージです

 

【シリア・レバノン・ヨルダンなどレバント地方】

都市部の伝統家屋では、長いベンチ型の「ディワーン」の上にクッションをたくさん置くスタイル。

織物や刺繍が豊富で、華やかさが魅力です。

画像はイメージです

 

【トルコやイラン】

床に敷いた厚めのマット+背当て用の大きなクッションが基本。

イランの「モクラト」やトルコの「セッキ」など、どちらも“座る文化”の象徴のような存在です。

画像はイメージです

 夏休みに訪れたクウェートとカタールの友人宅のリビングも撮らせてもらいました。

クウェートの知人宅
こちらはクウェートの友人宅の一角

まるでホテルのロビーのように広く、椅子やソファがいくつも並びます。

ここでパーティーをするそうですが、同じフロアに家族が集まるリビングがさらに3つほどあるとか。

続いてはカタールの友人宅。

カタール友人宅
カタール友人宅

友人のお姉さんがインテリア好きで、しょっちゅう模様替えをしています。

クッションカバーがとにかくたくさんあって、モダンでセンスのある空間になっていました。

いかがでしょうか。

中東のリビングでは、クッションは“かわいさ”と“おもてなし”の象徴。
ふかふかの数だけ、心のゆとりがあるのかもしれません。

……と、そんな文化に感化された私は、気づけばクッションだらけ。

クッションカバーも無数にあります。

でも、うちのソファは2人がけ!

たくさん置きたくても、クッションが主張しすぎて私の居場所がなくなります。

いつか、クッションを飾るための長〜いソファを買うのが夢。

ふかふか文化、ぜひみなさんのリビングにも取り入れてみてください。
きっと、お部屋がちょっと“中東の風”になりますよ。

中東の真似っこ大好きなSunaoからは、以上ですー!

 

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