こんにちは。
昨シーズンに引き続き、原種系チューリップの育成日記を公開してみます。
今シーズンは土を使わずにチューリップを育てる「水耕栽培」にも挑戦しようと思い立ちました。
水耕栽培は植物の成長を身近で観察できるだけでなく、インテリアとしても楽しめそうですよね。

チューリップは寒さに強く生命力もあるのですが、球根で有名なヒヤシンスに比べると水耕栽培は少し難易度が高いそう。
とはいえ、初めてでも気軽に始められそうなので挑戦してみましょう。
具体的な手順と今回の様子をご紹介します。
水耕栽培に必要なもの
まずは必要な材料を揃えます。
1. チューリップの球根
球根は大きく、プリッとしたものを選びましょう。

2. 耕栽培用の容器
球根が直接水に触れないような形で、安定感のあるガラス容器や専用キットを用意します。
細長いく高い瓶などは安定感はありませんが、咲いた時には映えそうな。

透明な容器を使うと、根の成長も楽しむことができるのでオススメです。
3. 清潔な水
週に一度は水を交換するなど、清潔な水を使うことで球根の腐敗などを防ぎます。
今回の手順
ステップ1:球根の準備
球根を育てる第一歩は冷蔵庫に入れて冷蔵処理をすることです。
これにより球根が「冬がきた」と感じ、庫内から出したときに「春がきた」と認識して発芽準備を始めます。
そのため冷蔵庫で保管します。
冷蔵処理の方法
球根を紙袋に入れて、冷蔵庫で4~6週間保存します。
冷えすぎもよくないので冷蔵庫(2~8℃)が良いでしょう。

このステップのポイント
冷蔵処理をすることで球根が休眠モードから成長モードに切り替わります。
自然界では冬の寒さを経て発芽するため、この過程を再現することが成功の鍵です。
ステップ2:容器の準備
次に球根をセットするための容器を準備しますが、
後々、根に触れる水の量を調整できるように球根を載せるプレートを用意。

グラスの上に乗せているのはコルクのコースター。
100円ショップで買ったものをグラスのサイズに合わせてくり抜きました。

容器の外形に合わせて根が通る穴をくり抜き、

違いが伝わりますかね?

具体的な手順
容器の底に水を入れ、球根が直接水に触れないように高さを調整します(約1cm下が目安)。
球根をセットした時に底部が水蒸気に触れるようにします。
これにより、球根が水分を吸収し始めます。
このステップのポイント
球根が直接水に触れてしまうと腐る原因になりえます。
土に含んだ水分で根が生える環境を整えます。
ステップ3:球根の準備
冷蔵処理をした後、球根を冷蔵庫から取り出したら外皮を軽く剥がします。
薄皮を爪で引っ搔いて球根に傷がつかないように気を付けましょう。


上手くできると、ゆでたまごのようにツルンッと気持ちよく剥けます。
水500mlに次亜塩素酸ナトリウム1mlを混ぜた消毒液で表面を拭き、乾燥させると発芽に向けて信頼性が高まるそうですが
今回は「初心者でも簡単な方法」なので省略します。
このステップのポイント
外皮を剥がすことで球根に傷や腐敗が無いかを確認でき、表面から水や酸素を吸収しやすくなります。
白い見た目は見栄えも良くなり、インテリアとしての印象も良くなるでしょう。
ステップ4:発根を促す暗所管理
水を入れた容器に球根をセットしたら、最初は暗い場所で管理します。
このステップは、根をしっかり伸ばすための大事な準備段階です。


暗所管理の方法
容器を10~15℃の暗い場所に置きます。
涼しいクローゼットや室内の隅が適しています。
2~3週間、根の成長を待ちながら、数日ごとに水を交換しましょう。
清潔さを保つことが発根を助けます。
このステップのポイント
暗所に置くことで球根は「根を伸ばすこと」に集中します。
次回のステップ:成長と開花
数週間待てば、球根はしっかりと根を伸ばし始めているはずです。
次のステップでは容器を明るい場所に移し、チューリップの成長を楽しんでいきます!

ここで生じた問題は、、
3種の品種が混ざって各球根の品種が分からなくなったこと。。
まとめ
原種のチューリップを水耕栽培するのは簡単で楽しい作業です。
球根が少しずつ目を覚まし、根を伸ばす様子を観察するのは感動的な体験。
ぜひ試してみて、春の訪れを先取りしてみてください。
次回以降は暗所から出して根や発芽、開花の様子をお伝えします。
どうぞお楽しみに!
今回のブログは以上です。
よろしければ感想などをお寄せいただけると嬉しいです。
▶︎ 感想を送る
関連リンク
Al-Fanar のチューリップに関するブログ記事
Al-Fanar の日常に関するブログ記事