中東と北アフリカ

そもそも中東とは? よくある疑問をひとこと解説~中東の定義、歴史と文化編

中東エリアは古代からの歴史は長く、近年では紛争などの悪いニュースが絶えませんが、時の流れにおいて様々な事象が絡み合って現代にいきついています。
悪いイメージに偏りがちな現状を踏まえながら、皆さまに中東に対して新しい視点や違った価値観も持っていただきたい思いから、この記事を書いています。

今回は中東の基本的な定義、歴史と文化について"ひとこと"で簡単に解説します。

目次

 ●中東の定義

 ●歴史と文化

多くの方が抱いていると思われる疑問に答える形で理解を深めるきっかけにして頂けたら幸いです。

 

●中東の定義

中東に含まれる国は?

中東とは主に東はアフガニスタン、北はトルコを含めたアラビア半島エリアをいいます。
(エジプトなどのアラブ圏を踏まえた北アフリカを含む表現もありますが、外務省のサイトをもとにAl-Fanarでは北アフリカを含まない解釈をしています) 

外務省 地域別インデックス(中東)

外務省ホームページより(一部画像削除)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/middleeast.html

 具体的には、アフガニスタン・アラブ首長国連邦・イエメン・イスラエル・イラク・イラン・オマーン・カタール・クウェート・サウジアラビア・シリア・トルコ・ヨルダン・レバノン・バーレーンなどが含まれます。

 

中東とアラブの違いとは?

「中東」と「アラブ」はよく混同されがちですが異なるものです。中東は地理的な概念であり、非アラブ諸国であるトルコやイランなども「中東」に含まれます。一方で「アラブ」はアラビア語を話しアラブ文化を共有する国々を指します。例えば、サウジアラビアやエジプトはアラビア語を話すので「アラブ」に入りますが、トルコ語を話すトルコやペルシャ語を話すアフガニスタン・イランはアラブには含まれません。
※アラビア語には各国や地域で方言があり、同じ単語でも意味が異なる場合もあります。


北アフリカも含まれる?

北アフリカの国々、特にエジプト・リビア・チュニジア・アルジェリア・モロッコなどはアラビア語を話し、アラブ圏として中東との文化的・歴史的な結びつきが深いため、"広義の中東"に含まれる場合もあります。特にエジプトはアラブ文化と歴史の重要な一部とされています。

政府開発援助ODAでは「中東・北アフリカ」と区別されている

外務省ホームページより
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/region/middle_e/index.html



●歴史と文化

大きな歴史的出来事は何か?

中東は数々の重要な歴史的出来事の舞台となってきました。その一部を紹介します。

メソポタミア文明の誕生:紀元前3500年頃から、シュメール、アッカド、バビロニア、アッシリアといった古代の都市や国が現在のイラク付近で栄えました。

エジプト文明:紀元前3100年頃からナイル川沿いでピラミッドやスフィンクスなどが建設されました。

イスラム帝国の拡大:7世紀に預言者ムハンマドがイスラム教を創始したとされ、その後にウマイヤ朝、アッバース朝などの大帝国が成立しました。

十字軍:11~13世紀頃にキリスト教徒とイスラム教徒の間で聖地エルサレムを巡る戦いが行われました。

 

中東にはどんな古代文明が存在していたのか?

中東は数々の古代文明が栄えた地域でもあります。代表的な文明をいくつか挙げてみましょう。

メソポタミア文明:人類最古の文明の一つで楔形(くさびがた)文字や最初の都市国家が誕生しました。

エジプト文明:ピラミッド建設やヒエログリフ文字など現代にも影響を与える多くの遺産を残しました。

紀元前550年頃からイランを中心に広大な領土を支配したペルシャ帝国がなりますが、これらの文明は中東の豊かな歴史と文化を形成する基盤となりました。

 

◆中東の定義、歴史と文化編

中東の定義とその豊かな歴史・文化についての単語レベルですが、学生時代の記憶をさかのぼれるくらいのひとこと解説による紹介でした。

次回以降の記事では中東の現代社会や政治経済、観光名所やその他の文化についてもひとこと解説をしていきます。

お楽しみに。

 

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