こんにちは、Sunaoです。
今回ご紹介するAl-Fanarの新作アートクロスは、イスラム文化圏で育まれてきた幾何学美をモチーフにした、イエロー×グリーンのデザインです。
このデザインを作るにあたり、私自身が改めて感じたことがあります。
それは、イスラムの幾何学模様は「ただ美しい模様」ではないということ。
その奥には、数学的な規則性や、長い年月をかけて受け継がれてきた美意識があるということです。
イスラム文化圏に広がる、幾何学の美
イスラム文化圏の建築や装飾には、星形や多角形を組み合わせた美しい幾何学模様が数多く見られます。
ペルシャやトルコのタイルや陶器、北アフリカの建築装飾、そしてスペイン・アンダルシア地方に残るイスラム文化の影響。
それぞれの土地で表情は異なりますが、そこには「線と形の組み合わせから生まれる美しさ」という共通した魅力があります。
遠くから見ると華やかな模様ですが、実際に作る側になると、その奥深さと複雑さに驚かされます。
私には無理だった…
イスラム幾何学模様の奥深さ
実は以前、クウェートのイスラムアートデザイナーの友人Khawla(ハウラ)から、幾何学模様を描くワークショップを受けたことがあります。
(Al-Fanarのイスラム幾何学模様のエコバッグやタオル類は、Khawlaに描いてもらっています。)
その時に改めて感じたのは、「これは単なる模様作りではない」ということでした。
「きれいな模様を見ながら真似して描けばいい」と思っていたのですが、実際は全く違いました。
円を基準に線を引き、決められた規則に沿って形を作っていく。(そう、私が苦手なやつ~)
一つ一つの線には意味があり、少しずれるだけで全体のバランスが崩れてしまいます。

私はもともと図説を見るのがとても苦手で、簡単な折り紙の折り方図説ですら途中で挫折するタイプです(笑)。自慢じゃないですが、鶴だって折れないです。
なので、正直、最初の段階ですでに頭が混乱しました。
根性無しの私が安易に「描いてみたーい」なんて頼んでしまって、Khawla、ごめん。
最後には「ここを消す」という作業をしているだけで、なぜそこのその線を消すのか理解できないまま終わってしまいました(笑)
だからこそ、この複雑な幾何学模様を描く職人やデザイナーの方々の技術には、強~く尊敬の念を抱いています。
数学から生まれる、美しいデザイン
今回のアートクロスの幾何学模様を制作したのは、Al-Fanar teamの右京さんです。
理系の右京さんは、テキストを参考にしながら、なんと1日ほどでこのデザインを完成させました。
私には、見てもどこから手をつけたらいいのかわからないような図説。
それを理解して形にできるなんて、ただただ「すっごいな!」と感じました。

右京さんに、幾何学模様を描いてみてどうだったか聞いてみると、
「規則性を理解すると、そこから発展させて新しい模様を作ることもできる。その中で、どう価値を高めるかが、描く人の創造性につながると思う」 というような話をしてくれました。
……余裕ですな。
私には「どうしてこうなるの?」と脳が追い付かない、謎だらけの世界ですが、右京さんには、規則性から広がっていく世界として見えているようです。
同じ模様を見ても、人によって見えている景色が全然違いますのね、と感じました(笑)。
光と緑を感じる、イエローxグリーン
難しい話はここまでにして、今回のカラーについて。
今回のアートクロスは、イエローとグリーンの組み合わせです。
イスラム文化圏というと青いタイルを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実際には緑や黄色、白なども美しく使われています。
私が今回イメージしたのは、太陽の光を受けるタイルや、静かな噴水、植物が彩るイスラム文化圏の庭園です。乾いた大地の中に現れる、緑と光に包まれた心地よい空間。そんな風景を思い浮かべながら、このカラーを選びました。
こちらは私の妄想庭園のイメージです。

こんな庭のある家で暮らせたら、毎日少し優雅な気持ちになれそうです。
イエロー×グリーンは、そんなイスラム文化圏の色彩美からインスピレーションを受けたカラーです。
日本の暮らしに取り入れる、異文化の美しさ
遠い土地で生まれたデザインも、日本の暮らしの中に取り入れることで、新しい魅力が生まれます。
イスラム文化圏で長く受け継がれてきた幾何学の美しさ。
そして、それを日本で暮らしに寄り添う布として形にしたAl-Fanarのアートクロス。
日常の中に、小さな異文化の美しさを感じていただけたら嬉しいです。

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Al-Fanarオリジナルデザイン
2026年8月末頃発売予定
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